昔から、特に80年代においてチャコリーはポテアドーレス(梯子酒をする人たち)の定番ワインでした。ポテアドーレスはヒルダのようなピンチョをおともに唄いながらバルを梯子することを楽しんでいました。

時代は変わり、今では製造方法の改良によりチャコリー自体も進化しました。そして、地元だけでなくその輸出先においてチャコリーは様々なシーンで楽しめることがわかってきたのです。特にアメリカや日本ではその個性や優しい酸味が話題になっています。

実際のところ、レストランのワインリストにチャコリーが載っていることが多くなっています。チャコリーはピンチョスに合わせるだけでなく魚料理、シーフードや肉料理にもぴったりのお酒なのです。

チャコリーは時代に合わせて再開発されたワインです。同様に消費者も変わってきたといえるでしょう。現在私たちがおかれている状況において、今まできにかけなかったような瞬間や小さな事象を大切に思えるようになりました。チャコリーとピンチョを楽しむ時間はそんなひとときの一つといえるでしょう。

友人とのポテオ(梯子酒)であれ、レストランのテーブルや家族と囲む食卓であれ、人生における素晴らしいひと時をチャコリーとともに楽しむというは最良の方法です。