昔からチャコリーというと、酸っぱすぎるワインだとか、頭が痛くなるだとか、出自が怪しいとか思われていました。でも、今回の投稿でそんな見解を覆していきたいと思います。

時代とともにチャコリーはその三つの原産地呼称において洗練されていき、上品な”新しいチャコリー”が作れるようになるまでその製法をきわめてきました。ブドウの扱いに重きをおき、よりエコロジカルな製法を取り入れることで世界最高の白ワインと肩を並べられるようなチャコリ―をつくるワイナリーも今ではひとつやふたつではありません。

”日々の努力や気遣い、義務、天気の見極め、知識を伝えていくこと、旧くから伝わるものと現代的なもの、空間と時間、自然に耳を傾け理解しそこから後に違うものへと形と変えさせる、与えるという仕事。” これらの言葉が表すようなことのおかげでチャコリーは進化することができたのです。

オンダラビ・スーリおよびセラティア、オンダラビ・ベルツァの栽培方法の革新に加えてシャルドネ、リースニングやソービニヨンブランなどの外来種を使用することでチャコリーにおける酸味と苦味にバランスをとることに成功し、従来飲まれていた”ポテオ”(梯子酒)スタイルの他にフォーマルでエレガントな食事の機会のワインとして考えられるようになりました。

さらに見解を覆していきます。この続きはチャコリー、今昔(パート2)でお話ししていくことにしましょう。