ちょっと目をつぶってみて。足元が動いてるでしょう。気のせいではありません。波でゆれているのです。私たちは今度船に乗って漁にでるのです。

「近くによってくるあの影は何?」カンタブリア海の宝がその銀色の背をあらわすとあなたはそう聞きます。

銀色に輝くアンチョアの姿を確認するなり、船を動かし、網の中にこの海の宝石に囲い込むべくみな一斉に動き始めます。

日が長くなるにつれ、夜は短くなる。漁師たちは忍耐強くその時を待つのです。銀色の宝、バスク・カンタブリア海のアンチョアが私たちの網の中に収まる時を。

昔ながらの漁法と技術が合わさってこの絶品の海の幸を作り出しますが、忍耐と時間がその秘訣でもあります。女性の繊細な手が海の幸を宝へと変えます。魚をきれいにさばいたり、瓶に詰めたりする場所はさながら錬金術師の作業台。塩とオイルが最高の調合の伴となります。アンチョアはきれいにしてもらい缶やガラス瓶に入れられ食卓に並ぶまでそのエッセンスを失わないのです。

バスク・カンタブリア海のアンチョアを使ったとっておきのレシピ、こちらのリンクから御覧になれます。