おそらく私たちの多くがバスク・カンタブリア海のビンナガマグロとマグロ、そしてその腹身(トロ)の違いってなんだろうと思ったことがあるはず。実際スーパーやグルメショップではそれぞれの缶詰保存製品をみかけることができます。

ビンナガマグロやマグロ(もしくはキハダマグロ)はマグロ属の青魚の一種で、それぞれ違った種類となります。ビンナガマグロ(Thunnus alalunga) は身がとても美味、最大100cm、15kgくらいにはなりますが、マグロよりも個体が小さい。

 バスク・カンタブリア海のビンナガマグロはカンタブリア海で漁獲され、バスクで加工されます。マグロとビンナガが混同されてしまうのはビンナガの身が白く、ホワイトツナ(白マグロ)として一般的に知られているからでしょう。

バスク・カンタブリア海のビンナガマグロの違いは背中からもわかります。黒に近い濃い紺色でお腹は白です。そして、他のマグロ属の魚よりも長いヒレが特徴です。

一方で、腹身(トロ)というと一般的に個体のアゴ下から腹にかけての3角形の部分をさします。腹身(トロ)はビンナガマグロにしろマグロにしろとても味わい深く、上品で完全に骨が取り除ける部位です。ですので、アペリティフにしたり加工したりするのに最適なのです。