さて、引き続き原産地呼称のお話しです。今度はゲタリアコチャコリーニャ、1989年から認証を得て以来今に至ります。それぞれのチャコリーの原産地呼称の特徴には違いがあり、どんな違いがあるのかを知るのは大事なことでしょう。

原産地呼称ゲタリアにあるチャコリーの畑は、勾配のある斜面にあり、ワイヤーや支柱を使って、垣根仕立てや棚式で栽培します。基本は粘土質で表層に砂岩層があることもあります。畑は海抜100メートルのところにあり、その栽培地域はアヤ、ゲタリア、サラウツといった市町村にまたがります。

気候は、平均降雨量は1600mmにも達し、冬は寒くても2度、夏は暑くても35度くらいです。

土着品種のオンダラビ・スーリが主要品種で作付面積の95%を占め、そして、オンダラビ・ベルツァが続きます。一方、栽培制限がある品種に関しては、各ワイナリーの栽培畑の作付面積の20%を越えてはいけないということになっています。

成分分析的な面では、アルコール度数は最低9.5%、糖質量は9g、酸度は3.5g/lとなっています。

続いて、見た目ですが、白チャコリーは薄黄緑色でからシャンパン色。青いフルーツやハーバル系の香りで、バランスのよい酸味と、わずかな苦味、それに加えて少し感じる軽い泡感が口にさわやかです。

これまでの紹介でそれぞれの原産地呼称認証のチャコリーの特徴がよくわかったことでしょう。あとはご自分で試してみてお気に入りをみつけてみてください。