ギプスコアの小規模生産者協会(OPEGUI)とビスカイアの小規模生産者協会(OPESCAYA)は、バスク漁業協同組合とラレドのサン・マルティン漁業協同組合の巻き網式アンチョア漁船を傘下に持ち、海洋管理協議会(MSC)によりカンタブリア海のアンチョア漁を認められています。2015年に、ヨーロッパ及びカンタブリア海で初のMSC認可を受けたアンチョア漁となりました。

MSCは漁船や運営、生物科学の見地から、持続可能な漁業への取り組みを評価する認証機関です。

カンタブリア海のアンチョアの群れを良好に保ち、海の生態系への影響を最小限に抑えつつ漁場を適切に運営していくために、カンタブリア海でのアンチョア漁は現在でも伝統的な巻き網漁で行われています。

巻き網漁は魚を選んで獲ることから、環境に配慮した漁法とされており、主に水面近くを泳ぐ魚の群れに使用されています。

漁師たちは、カンタブリア海のアンチョアの群れを発見すると、まず網を打ち、群れを囲みます。その後、下部から網を閉じることでアンチョアを捕獲し、水面まで生きたまま引き上げます。水揚げされたアンチョアは、製品として加工、流通され、マリネや塩漬けとしてわたしたちが美味しいチャコリと共に楽しめるのです。