バスク・カンタブリア海のアンチョア漁解禁数か月前にして、昨年度の漁獲量をベースに算定した結果、今年のアンチョア漁は持続可能なレベルだと予想されています。

AZTI科学技術研究所の調べによると、昨年は230.000トンのアンチョアの幼魚が確認され、この調査結果を踏まえると、2021年度は漁獲高は中~高のレベルが見込まれるということです。

アンチョアの成魚漁獲量において過去最高である330.000トンを記録した2020年度に続いて、2021年度もよい数字が期待されます。同調査の責任者、ギジェルモ・ボイラは、「本年度のバイオマスからわかるようにアンチョアの健康状態はきわめて良好であり、ここ数年においてアンチョア漁が危ぶまれる可能性はみられない。よって2021年度の漁獲予想は中~高でしょう。」とコメントしています。

毎年実施されるこの調査の目的は、漁業の状態を評価し、「責任ある持続可能な」漁業がおこなわれているか確認することです。こうすることで漁業による環境におけるインパクトを事前に把握することができ、海洋資源を次世代に残すことができるのです。