いつも食事のはじまりに。。おいしくて食欲をそそり、楽しくて会話も弾んで場も盛り上がる。

アペリティフは、ランチであれ、ディナーであれ、食事の前の短いひととき。これからはじまる料理の前に、美味しいおつまみを美味しいお酒と共に楽しむ時間だ。

この小さな本はアペリティフと同じ役割を果たすように作られた。まるでアペリティフのように、読者の食欲をそそり、興味を引きつける。ヨーロッパ文化におけるこの習慣は、多様な価値観や、折々のシーン、様々な特性などに深く関わっている。

人々が集うアペリティフの時間は、お互いのコミュニケーションを深める相乗効果を発揮する。本ガイドでは、まるでアペリティフをともにするかのように、読者とバスク食文化における代表的な食材とその活用方法を共有していきたい。

美味しいお酒とおつまみのマリアージュは、食欲を促す最高の手段だ。中でも「チャコリ」というヨーロッパの南西、カンタブリア海沿岸にあるぶどう畑でで生産されているワインは独特な味わいがあり、このアペリティフという体験にはうってつけのお酒である。

ここで紹介する食材は、素材の良さを最大限に堪能できるよう、調理はよりシンプルに、ほんの少し手を加えた程度で良い。質の高い素材こそが主役であり、その特長を余すところなく表す素朴さが一層心地良い食空間をもたらしてくれる。

以上のことがこの美食体験に必要不可欠であり、それぞれの食材はその良さを最大限にだすという大事な役割を担う。本ガイドでは、読者が素晴らしい食事のホスト役になれるよう、使用される食材の製造工程や、その最適なマリアージュを紹介し、「良いアペリティフとは?」の秘密を解き明かしていく。

この新たな食習慣へいざなうために、この土地の食材とともに、「文化」、「自然」、「食」、そして「伝統」をマリアージュして、読者の熱い興味と食欲を促したい。

 

On egin!

オネギン(召し上がれ)!